そこで、より低濃度のアトロピン点眼薬の効果を調査していくと、低濃度のアトロピンでも副作用を減少させつつ、近視進行を抑制させる効果があることがわかりました。シンガポール国立眼科センター(Singapore National Eye Centre)及びシンガポール眼科研究所(Singapore Eye Research Institute)で実施された臨床試験によりますと、低濃度のアトロピン(0.01%)は2年間に亘り、近視の進行を 50〜60%遅らせ、しかも副作用は仮に発生しても非常に軽微であることが証明されました。