ビマトプロスト

まつ毛の長さやボリュームを改善するためにビマトプロスト(ルミガンのジェネリック薬品)が効果的です。ビマトプロストの効果や使用方法、注意点、当院での処方について解説します。

目次

ビマトプロストとは?

ビマトプロストの概要

ビマトプロストは日本ではルミガンとして販売されている点眼薬の一般名で、ジェネリック医薬品としてビマトプロストという名称で販売されています。もともと緑内障の治療薬として開発されましたが、その副作用としてまつ毛の長さや太さ、濃さを向上させるまつ毛の成長促進効果が発見され、美容目的で利用されるようになりました。アメリカのFDA(食品医薬品局)にまつ毛貧毛症の治療薬として認可されています。日本でもグラッシュビスタという製品名でまつ毛貧毛症の治療薬として認可されています。

ビマトプロストの作用機序

ビマトプロストは毛周期に作用し、まつ毛の成長期を延ばすことで育毛効果を発揮します。ビマトプロストは、プロスタグランジンF2αアナログと呼ばれる物質で、毛包に働きかけ、まつ毛の成長を促進する効果があります。具体的には、毛包の細胞分裂を促進し、まつ毛の成長速度を速め、寿命を長くする効果があります。また、ビマトプロストはまつ毛の太さや密度を高める効果も期待できます。

ビマトプロストの効果と適用

ビマトプロストは、特にまつ毛が薄い、短い、少ないと感じている方に効果的です。また、まつ毛の成長が遅くなっている方や、まつ毛が抜けやすい方にも効果が期待できます。ビマトプロストは、まつ毛の成長を促進することで、より長く、太く、濃いまつ毛を実現することができます。ビマトプロストは、まつ毛の成長を促進する効果が非常に高く、多くの研究でその効果が実証されています。

ビマトプロストの効果的な使用方法

ビマトプロストの使用の流れ

ビマトプロストの使用方法は非常にシンプルです。以下の手順に従ってください。

準備と使用方法

①アプリケーター(塗布用のブラシ)に薬剤を少量滴下します。

②1日1回、まつ毛の根元に塗布します。点眼はしないで下さい。

③多く塗りすぎないよう注意し、まつ毛以外に付いた薬剤は拭き取ってください。

ビマトプロストの効果と持続性

効果を実感するまでの期間

通常、数週間で効果が現れ始めますが、完全な効果を実感するには3ヶ月以上かかることがあります。ビマトプロストは、使用を続けることで効果が持続します。しかし、使用を中止すると、徐々に元の状態に戻ります。

ビマトプロストと他の製品との比較

ビマトプロストは医療用の薬剤で、まつ毛の成長を促進する効果が非常に高く、多くの研究でその効果が実証されています。また、正しい使い方をすれば副作用が少なく、安全性の高い製品です。医療用でないまつ毛美容液で効果がなかった方やアレルギーなどの症状で使用できなかった方にも試していただきたい薬剤です。

ビマトプロストの注意点

副作用と対処法

まれに目の周りが赤くなることや色素沈着が見られることがあります。これらの副作用は、まつ毛の根元以外の周りの皮膚に薬剤が長時間付着していることで発生しやすくなります。ビマトプロストを塗布する際はなるべく周囲の皮膚に余分な薬剤がつかないように注意して、付いた薬剤は拭き取るようにすることが大切です。その他にも、上まぶたの脂肪が萎縮して目が窪んだり、虹彩の色素沈着などが起こることがあります。これらは主に緑内障治療のためにビマトプロストと同じ系統のプロスタグランジン関連点眼薬を長期間点眼している人に多く認められる副作用です。まつ毛育毛が目的の使用方法とは異なります。これらの副作用も使用を中止するとある程度は改善します。異常を感じたら、使用を中止し医師に相談してください。

アレルギー反応について

アレルギー反応は、皮膚の発疹、かゆみ、腫れなど、様々な症状で現れます。ビマトプロストに対するアレルギー反応が出た場合、直ちに医師に相談し、使用を中止することが重要です。

使用上の注意

ビマトプロストは他人と共用しないようにし、衛生的に保つことが大切です。ビマトプロストは、個人用医薬品であり、他人と共用すると感染症などのリスクがあります。また、ビマトプロストは、開封後は1ヶ月間程度で使い切るようにして、余った際は破棄してください。

当院で処方するビマトプロストについて

緑内障治療薬として承認

当院で処方するビマトプロストは国内で緑内障治療薬として承認されている安全な製剤を国内医薬品販売代理店を経由して入手しています。海外からの輸入薬品ではありません。

自由診療による処方

当院で処方するビマトプロストはまつ毛の育毛目的では国内で承認されていませんので自由診療となります。
国内では同一有効成分のグラッシュビスタ(アラガンエステ社)が睫毛貧毛症として承認されていますが同様に自由診療で処方されます。

ビマトプロストの処方

院内処方とオンライン処方

ビマトプロストは当院を受診していただいて処方する院内処方とオンライン診療による処方があります。

処方ができない場合

ビマトプロストによるアレルギー症状の既往がある方には処方ができません。また妊娠中の方、授乳中の方には処方できません。眼の病気の治療中であったり治療歴がある場合には、医師の判断によりビマトプロストの処方ができないことがあります。

ビマトプロストの価格

院内処方の価格

受診していただき対面診療をおこなった場合の価格です。院内処方とオンライン診療による処方で価格が異なります。

診察料込みの価格です。一度診察を受けると6ヶ月以内に6本までの処方が可能です。

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