目のまわりや顔に小さな白いポツポツが気になっているが、特に痛みやかゆみもないし、大きくなることもないので様子をみてしまっている。でもやっぱり取りたいけど、皮膚科に行けば良いのか、目のまわりだから眼科に行く方が良いのかと迷われている方もいらっしゃると思います。今回はそもそもこれは何?と思っている方にお話ししたいと思います。
稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)
稗粒腫とは
稗粒腫は、皮膚の表面近くにできる直径1mm程度の小さな白い粒状の隆起です。見た目が白く、硬いことが特徴です。 痛みやかゆみなどの自覚症状はないものの、ポツポツと複数個できることもあり、見た目が気になる方が多いでしょう。
稗粒腫ができやすい原因
稗粒腫の主な原因は、毛穴の奥にある角質や皮脂が毛穴の出口で詰まることです。 肌のターンオーバーの乱れや乾燥、紫外線などが原因となることがあります。腫の主な原因は、毛穴の奥にある角質や皮脂が毛穴の出口で詰まることです。 肌のターンオーバーの乱れや乾燥、紫外線などが原因となることがあります。
稗粒腫ができやすい場所と特徴
稗粒腫は、目の周り(特に目の下や目尻)、頬など、皮膚が薄くデリケートな場所にできやすい傾向があります。 白く小さな隆起で、触ると硬く感じられます。
稗粒腫の治療法
眼科での治療が可能
稗粒腫は保険診療で治療が可能です。腫瘤の表面をごく小さく切開して内容物を圧出します。痛みはチクっとする程度ですので、麻酔は必要ありません。また出血もごく軽度で軽く圧迫することで止まることがほとんどです。
傷口に抗菌剤の軟膏を数日間塗布します。
自分で治すことは可能?
小さなできものなので自分で潰したりして治せるのでは?と思う方もいらっしゃるかと思います。これは実際に摘出してみるとわかるのですが、稗粒腫の内容物は周りの組織としっかりとくっついていて、圧出するのは意外と簡単ではありません。また切開は鋭利にシャープにしてあげたほうが傷口は綺麗に治りやすいと思います。当院では手術で使用しているとても鋭利なメス刃を使用することが多いです。また切開後は軟膏の塗布で感染を予防することも大切です。
まぶたにできた稗粒腫の治療例
稗粒腫は保険診療で治療が可能です。腫瘤の表面をごく小さく切開して内容物を圧出します。痛みはチクっとする程度ですので、麻酔は必要ありません。また出血もごく軽度で軽く圧迫することで止まることがほとんどです。
傷口に抗菌剤の軟膏を数日間塗布します。
稗粒腫の治療費用
稗粒腫は保険適応で治療が可能です。摘出費用は10箇所未満は740円、10箇所以上は1480円です。自己負担3割の方ではそれぞれ250円程度、500円程度が自己負担額です。その他に診察料、お薬代などがかかります。
まとめ
日常の診療で他の症状で受診された患者さんから、” 先生、この白いできものは取ることができますか? ”と相談されることが時々あります。 ” はい、取れますよ、それは稗粒腫っていうんですよ ”とお答えします。目のまわりにできることも多く、女性は特に気になりますよね。もちろん、目のまわりだけでなく、お顔の稗粒腫も同様に取ることができます。是非ご相談お待ちしております。